昨日11月28日、広島高裁岡山支部が、今年7月参院選の最大4.77倍の「一票の格差」について、格差は違憲で選挙は無効という判決を出しました。
ちなみに昨年10月に最高裁は2010年参院選の最大格差5.00倍を「違憲状態」としていました。
参議院の議員定数は242人で3年毎に半数121人が改選されます。
121人のうち73人が都道府県単位の選挙区、48人が比例代表です。
単純に格差を縮めるだけなら議員定数を増やせばできますが、全体的な流れは議員定数削減の方向ですから、そもそも都道府県単位の選挙区制度に無理があるということです。
これまでも裁判所は投票価値の不平等について、国会が選挙制度改革を怠っていると指摘してきたわけですが、今回は更にそれを強めた感じです。
理屈は良くわかります。
改善していくべきテーマです。
また「司法が立法にナメられてる」「最高裁も選挙無効判決を出すべき」と公言している司法関係者もいるようです。
でも国政選挙が終わるたびに行なわれる、この種の裁判ってどうなんでしょう。
投票率が50数パーセントなのに…
自分の一票の投票価値に不平等さを感じている人ってどれくらいいるんでしょうね。