3: 戸籍・民法

同じ「後見」でも、未成年後見と成年後見は全く別々の制度です。「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」について、本人、配偶者、4親等内の親族、未成年後見人、未成年後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人、補助監督人、検察官の請...

後見とは、行為能力を制限されている「未成年者」や「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」をサポートする制度です。そして後見には未成年に対する後見と成年に対する後見があります。

家庭裁判所は、子、その親族、未成年後見人、未成年後見監督人又は検察官の請求によって、下記の審判をすることができます。審判のケースは、 ①「父又は母による虐待や悪意の遺棄など、父又は母による親権の行使が著しく困難又は不適当」なために、子の利益...

親権を簡単に言うと「父母から未成年の子に対する法律的な権利義務」ということになると思います。それを大きく２つに分けると「身上監護権」と「財産管理権」になります。

特別養子という制度があります。要件は次のとおりです。①養親は、一方が25歳以上もう一方が20歳以上の夫婦であること。②養子は、6歳未満、または8歳未満かつ6歳になる前から養親となる者に監護されていたこと。③実父母の同意があること。（実父母に...

婚姻した者が離婚できるのと同様、養子縁組した者は離縁できます。離縁には協議による離縁と裁判による離縁があります。養子が未成年者の場合の規定はありますが、協議離縁は当事者の合意を基に届出によって離縁が成立します。

養子縁組も婚姻と同様に①縁組意思の合致と②届出が必要で、これらがそろわない縁組は無効です。さらに「養親が未成年者である場合」「養子が尊属または年長者である場合」「後見人と被後見人との間の無許可縁組」「配偶者の同意のない縁組」「子の監護をすべ...

養子は、養子縁組の日から養親の嫡出子の身分を取得し、養親の氏を称します。実子である嫡出子と身分は異なりません。養子縁組の制度を大まかにまとめると次のようになります。