事業規模が小さいからといって、取引銀行がひとつでいいわけではありません。
ひとつのモノに依存することは、何にしろリスクを伴います。
例えば、金融機関は性質上、短期間で担当者が移動します。
これまで上手く付き合っていた優秀な担当者の後任が、あいにく“ハズレ”だったらどうなるでしょう。
あるいは支店長だって移動になります。その場合には、融資方針がガラリと変わるかもしれません。
少し極端な例を挙げれば「合併」という可能性もあります。
取引銀行が「合併する側」なら影響は少ないかもしれませんが「合併される側」であれば大きな変更は避けられないでしょう。
また、金融機関側にも経営計画はありますから、時期によっては融資量を調整するかもしれません。
そのとき自社の資金ニーズとタイミングが合わないと困ります。
いずれにしろ、金融機関との関係は一朝一夕に深まるものではありません。
中長期で取引金融機関を増やすことをお勧めします。