2000年前後に行なわれた大規模な金融制度改革です。
これ以降、金融機関のスタンスが変わり、社会全体に大きな影響を与えました。
それまで日本の金融機関は「護送船団方式」によって、競争をせず、業績が悪くても破綻させないシステムに守られていました。
当時は銀行が倒産することなど、あり得ませんでした。
しかし「金融ビッグバン」によって、現実に金融機関が倒産したり、合併されることになります。
また、銀行業・保険業・証券業の規制が緩和され、それまで銀行の業務と言えば「預金を集めて融資をする」だけだったものが、投資信託や保険商品を販売するようになっていきます。
この10数年で銀行は変わりました。
- 合併や業績改善のための人員整理によって人が減り、それを補うためにシステム化(コンピュータ化)が進められた。
- 担当者は、投資信託や保険を販売するための知識を身に付けるために時間を取られる。
マニュアルに従ってデータを入力するだけで融資の判断をする、それ以外の情報は何も反映されないということでは、中小企業にとってはデメリットしかありません。
経営者の話を聞き、取引先の状況を把握して、融資審査に役立てるというスタイルが少しでも残っている金融機関は貴重です。
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