英国大使館(借地)の等価交換

0cf58ca0cae0e5aba153056255894822_s英国大使館は、千代田区一番町、皇居の西側、千鳥ヶ淵のそばにあります。

その敷地は35000平方メートル超(約10800坪)で、1872年(明治5年)から日本が国有地を英国に貸しています。

つまり、土地の所有者は日本ですが、英国が「借地権」に基づき使用している状態です。

 

12月20日、この敷地を「等価交換」によって分割することに日英間で合意したそうです。

簡単に言うと、10800坪×80%=8640坪を英国が所有し、10800坪×20%=2160坪を日本に返してもらうということです。

もう少し詳しく言うと、土地の価値のうち、英国の「借地権」が80%、日本の「底地所有権」が20%であると考えられているので、英国の「借地権」2160坪と、日本の「底地所有権」8640坪が「等価」となるので、これを交換することによって、それぞれが完全な所有権を取得することができるということです。

ちなみに今回の話は英国側から「管理費を節減したい」との申し出があったことから始まっているらしいのですが、そもそもこの土地の賃料は年間8129万円だそうです。

月額で677万円、坪単価630円弱です!

これがどれくらい安いかというと、東京のごくフツーの住宅地並みです。

ちょっといい地域なら月額坪単価1000円とか1200円とかします。

そのうえ、非住宅用地(事業用地など)ですから住宅用地より高くなります。

諸々の事情はあるのでしょうが、英国側が負担するランニングコストは、現在の10800坪の賃料よりも等価交換後の8640坪の固定資産税の方が圧倒的に高額になると思うのですが…。

新聞報道だけでは見えない部分もありますが、これを「都心の一等地2160坪を返してもらえる!」と考えるのか「都心の一等地8640坪をタダでとられた!」と考えるのか?

それ以前に、日本の「借地権」という制度や「路線価の借地権割合」というものに無理があると思います。

そのあたりは後日あらためて考えてみます。

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